はじめてのサイエンス (NHK出版新書)

価格:¥299

商品の内容

科学とは「疑うこと」から始まります!
「天気予報」から「原発」、「地震」から「宇宙」まで
すべてスッキリ、 初の科学入門!いま、学ぶべきサイエンスとは何か? 「物理」「化学」「生物」「医学」「地学」「環境問題」─6科目のエッセンスを講義形式で明快に説く、池上彰初の科学入門。核兵器から原発、水素エネルギーから再生医療、首都直下地震から地球温暖化まで、ニュースの核心がスッキリ分かる決定版。[目次]
序 章 科学とは「疑うこと」から始まります
──現代のサイエンス六科目
第一章 素粒子から原子力まで
──「物理」の時間
第二章 水素エネルギーのメカニズムとは?
──「化学」の時間
第三章 生命誕生はどこまで解き明かされたか?
──「生物」の時間
第四章 ウイルスから再生医療まで
──「医学」の時間
第五章 首都直下地震から火山噴火まで
──「地学」の時間
第六章 地球温暖化は止められるのか?
──「環境問題」の時間

いま、学ぶべきサイエンスとは何か?「物理」「化学」「生物」「医学」「地学」「環境問題」―6科目のエッセンスを講義形式で明快に説く、池上彰初の科学入門。核兵器から原発、水素エネルギーから再生医療、首都直下地震から地球温暖化まで、ニュースの核心がスッキリ分かる決定版。科学とは「疑うこと」から始まります!

著者について

池上彰(いけがみ・あきら)

1950年、長野県生まれ。慶應義塾大学卒業。NHKで記者やキャスターを歴任、94年より11年間『週刊こどもニュース』でお父さん役を務める。2005年より、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。東京工業大学リベラルアーツセンター教授を経て、現在、東京工業大学特命教授。名城大学教授。著書に『見通す力』(生活人新書)、『おとなの教養─私たちはどこから来て、どこへ行くのか?』(NHK出版新書)、『伝える力』『情報を活かす力』(PHPビジネス新書)、『そうだったのか! 現代史』(集英社文庫)、『世界を動かす巨人たち〈政治家編〉』(集英社新書)など多数。

著者略歴

池上/彰
1950年、長野県生まれ。慶應義塾大学卒業。NHKで記者やキャスターを歴任、94年より11年間『週刊こどもニュース』でお父さん役を務める。2005年より、フリージャーナリストとして多方面で活躍中。東京工業大学リベラルアーツセンター教授を経て、東京工業大学特命教授。名城大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

総合評価

4.5

良い口コミレビュー

ニュースを分かりやすい説明することでお馴染みの池上さん。ついには科学まで、とことん分かりやすく一般人の目線にたって説明されるとは恐れいります。
しかも内容が決して付け焼き刃では無いのです。現代のニュースや社会を読み解くには科学は切っても切り離せない状況です。池上さんは普段から、好き嫌いせずあらゆること、今回で言う科学を自力で調べて解釈し、ニュースの背景をしっかり固めているという姿勢が伝わってきます。また、実際に科学の絡んだ疑問を小中学生向けの番組で分かりやすく説明するという経験もされているそうです。そのため、本書に書かれてる説明は、終始噛み砕いた表現でかつ無駄がなく垢抜けた印象がありました。
そして、何より面白いのです。読者が好みそうな話題を上手くピックアップし、しかも世の中を読み解く手掛かりになるような話題が散りばめられています。それらは単に科学を授業的に説明するだけではなく、池上さんの得意分野である歴史や逸話なども絡めて説明されているのでページを繰る手が止まりませんでした。
様々な知的好奇心が擽られる一冊でした。
最後に池上著、大人の教養を一緒に読むと、この本をより楽しむ事ができると思います。

 

リベラルアーツとしてのサイエンスを、物理、化学、生物、医
学、地学、環境問題の六科目で展開して行きます。

第一章は物理です。
最初は素粒子の解説から始まり、核分裂から核兵器や原発へと
話は発展して行きます。
日本政府がプルトニウムを確保する意図を疑うなど、政治的な
話題にも踏み込んでいます。

第二章は化学です。
燃料電池から水素社会への発展が期待されます。
その究極としての核融合発電に、未来が託されます。
理系の話を文系にも理解できる言葉に置き換えるコミュニケー
ターの必要性が唱えられます。

第三章は生物です。
生命誕生の仮説から、進化論や遺伝子まで、定番が並びます。
遺伝資源や遺伝子診断が、新し目の話題となります。

第四章は医学です。
エボラ出血熱を中心に、ウィルスとの闘いと共存の歴史が解説
されます。
移植手術、多能性細胞、ES細胞、iPS細胞、STAP細胞騒動と続
きます。

第五章は地学です。
海溝型地震と内陸地震、大陸移動説とプレートテクトニクス、
伊豆半島の出自がフィリピン近くの南洋であること、地震と火
山噴火の関係は未解決であること、等々が示されます。

第六章は環境問題です。
地球温暖化懐疑論への異議が示され、温室効果ガス探求の歴史
が振り返られ、パリ協定が解説されます。

全体としては、以下となります。
世界の今後にダイレクトに影響して来る科学関係の話題が、バ
ランス良く盛り込まれ、それらの基礎を踏まえたうえでの、簡
潔で判り易い解説が、読者の知的吸収力を増加させてくれます。

池上彰氏による「サイエンス」入門書。
池上氏は、サイエンスの知識の必要性を指摘する。
<今や国際情勢を左右する核兵器は、そもそも物理学の進展なしには開発されませんでした。医療の未来を決めると言われる再生医療は、生物学を知らなければその本質が理解できないでしょう。「今後三0年間に七0パーセントの確率で起きる」とされる首都直下地震について考えるうえでは、地学の知識が不可欠です。重大なニュースの背景には科学の世界が広がっているのです。「自分とは関係がない」どころではありません。>
本書は、物理、化学、生物、医学、地学、環境問題の6科目を扱っている。環境問題では、2015年にパリで開催されたCOP21での「パリ協定」から、中国の毛沢東による「大躍進政策」を、<たった一人の指導者が科学的な知識もないまま、思いつきでやった政策によって中国全土で飢えが広がり、国土は砂漠化してしまったのです。>と説明するなど、単なる科学知識の説明にとどまらない独自の視点での解説が非常に分かりやすい。
「文系」のみならず、専門分野以外の知識を仕入れたい「理系」のビジネスパーソンにおすすめの1冊である。

池上さんの本、たくさんあるけどなんとなく敬遠していました。

でも、科学の本をたくさん読んでいる方(文系)から
「この本はおもしろい&読みやすい」と紹介され買って読んでみたら、
ガンガン読み進められてビックリしました。

途中少し政治の話も入ってきますが、、、そこも読みやすい。
わかりにくい言葉は、2回目に登場する際も
「○○は△△のことでしたね」とさり気ないフォローが入る。

なんであんなにテレビで引っ張りだこなのかが
少しだけ分かったような気がします。

苦手でした物理と化学が
とても分かりやかったです。

章ごとにジャンル分けされてるので
興味のあるジャンルが読むのも良いかも。

〈例えば80歳くらいでポックリ死(ピンピンコロリ)で亡くなり、あまり苦労せずに死ねてよかったね、と言われる場合も確かにあります。しかし一方、あの世で菩薩さんになるような人は、死ぬ前に病気で非常に辛い思いをし、その試練を経て、死んだとき(死んだすぐあと)にとても穏やかな顔つきになって、それで死後菩薩さんになるというようなことも、あるんです。〉
2016年10月29日に放映された、NHKスペシャル『あなたもなれる“健康長寿” 徹底解明100歳の世界』では、長寿の要因として遺伝子が1/4で食事などの生活習慣が3/4なので、食事などの生活環境を改めれば誰でも健康長寿を目指すことが出来ると言っていました。しかし、実際には運が半分なような気もします。これだと、遺伝子要因が1/8、生活習慣要因が3/8、運が4/8ということになります。「病気になるのも運が半分」ともよく言われます。運というとうさん臭くて得体の知れないものなので、科学的に考えるときには普通省いてしまいます。
最近読んだ養老孟司著『養老孟司の人生論』は、2004年刊行の『運のつき』の改題復刊ですが、人生は運に左右されるとつくづく実感したという気持ちが書かれています。
・なぜか知らないけれど、若いときから、寿命は運だと思ってました。これでも小学校二年生で終戦ですから、子ども心に、生死は運命だと思ってたんでしょうね。頭の上から焼夷弾が降ってくる。あれが私の頭に落ちてりゃ、それでおしまいですからね。
・こういう考えが古いってことは、よく知ってますよ。なにしろ「運」が大切だなんて、いまの時代にいってるくらいですからね。
・歳をとるにつれて、私は運ということを考えるようになりました。たいていの人がそうなのかもしれませんね。若いときは、運なんて考えてませんでした。そもそも私は博打をやりませんからね。でもここまで生きてくると、運ということをしみじみ考えます。そもそもここまで生き延びてきたこと自体、「運がよかった」んでしょうが。同年生まれで、すでに死んだ人もたくさんいますからね。美空ひばり、江利チエミ、小林千登勢。六十五歳で私の本がバカ売れしましたけど、六十四歳で死んでたら、そういう目にはあってません。べつに売れたからいいというわけじゃないですが、こんな歳になって、妙なことが起こるもんだと思います。これも運のうちじゃないですか。
逆に六十歳を過ぎて、はじめて刑務所に入る人だっている。もうちょっと前に死んでりゃ、そんな憂き目にはあいません。これも運でしょ。余談ですが、いまの人は長生きがいいことだと思ってます。だからこの「憂き目」なんて言葉は、思い出さないでしょ。源平から戦国までの時代なら、そんなこと、よくわかってましたよ。うっかり長生きしたばかりに、年寄りが一族滅亡の場に立ち会う羽目になる。もう少し前に死んでりゃ、こんな目にあわないで済んだのに。大勢の人がそう嘆いたと思いますよ。
・いまの人は、寿命は運だなんて、思ってないんじゃないですか。寿命は人間の力で左右できる。そう思うのが、いまはふつうじゃないでしょうか。だから老人医療なんでしょ。「タバコなんか吸わない。だって寿命が縮む」。そう思ってる。とはいえ、いかに医療を徹底しても、いずれは死にます。
医者の第十一戒とは、「すべての患者はかならず死ぬ」というものです。十戒まではふつうですが、そこに含まれてないのが、これです。だから第十一戒。医者は命を助けるのが仕事ですが、そう思っていくら頑張っても、いつかかならず患者は死ぬ。そんなこと、あたりまえですわ。
・こう書いていて気づいたんですが、人生は運に左右されると、自分がこれほどはっきり思っているとは、じつは自分で気がついてませんでした。これでも科学者のはしくれですから、もうちょっと客観的な考え方をしていると、自分でなんとなく思っていたらしいんです。
科学では運といわないで、確率といいます。

2016年11月4日に放映された、団塊スタイル『誰にでも訪れる“死”どう考える?』では、美輪明宏さんが「正負の法則」について話しておられました。「人生78年の私の経験から言えるのは、人生には、いいことも悪いことも起こるのだということ。苦があれば、楽もあります。つまり、すべてうまくいかない人生はありませんし、逆に常に順風満帆の人生もありません。正負の法則は、古今東西に共通する宇宙の法則と言うべきものです。
時間というものにも、陰と陽、プラスとマイナスの時間があります。うんといい時間がくれば、必ず悪い時間がやってくる。そして悪い時間帯のあとにはいい時間帯が再びやってくる。」

日経おとなのOFF2016年11月号『あと50年をぴんぴん生きよう!笑う100歳に学ぶ心と体 55の習慣』では、「2066年の世界へようこそ、50歳の人が100歳まで生きたらこんな世界」というのを紹介しています。
・唾液、血液などわずか1滴の体液から、13種類のがんを、瞬時に発見できる検診。
・副作用のないナノサイズ抗がん剤治療。ウイルスとほぼ同じ大きさ、50nmという超微細な抗がん剤の表面は、がん細胞に届くまで溶けないため、血管の中を通っても白血球が異物として感知しない。そのため、副作用もなく目的のがん細胞まで到達し、ピンポイントでがんを破壊するので、ガンの死亡率は劇的に減少する。
・iPS細胞などによる再生医療が進化。脳細胞の再生も可能になる。再生医療が確立し、新たな脳神経細胞が再生できれば、認知症の抜本的治療法となり、健康寿命を大幅に延ばすことになる。
・長寿遺伝子とも呼ばれるサーチュイン遺伝子が活性化することで老化を防ぎ寿命が延びる。長寿遺伝子の活性化の仕組みが解明され、がんなどの病気が克服されれば、健康寿命は100歳を超えて、元気な老人たちが街にあふれる。
・100歳まで寿命が延びれば、ライフスタイルそのものにも大きな変化が表れる。50歳と75歳で定年を2度迎える二毛作人生が、当たり前の社会になっている。最初の定年を40~50歳と現在より早めて、その後、全く違う業種で2度目の定年まで生き生きと働き、そしてのんびりと余生を過ごす。元気な体で100歳まで生きられるなら、そんな二毛作人生も十分にあり得るのだ。
ただこのようなことは現実としてあり得るかどうか疑問にも思います。宇宙の摂理に反しているようにも感じます。“正負の法則”から見ても難しいようにも感じます。100年、200年前までは人は感染症で亡くなることが多く、ガン死は目立たなかった。しかし医療技術の確実な進歩で感染症による死亡者が大幅に減り寿命が大きく延びると、今度はガンや血管の老化による死亡が目立つようになった。壮年の健康度が上がったが、逆に死ぬ前の苦痛はむしろ増加した面もあります。
『はじめてのサイエンス』には、「やがて科学の成果は、戦争やビジネスと結びつき、人類にも自然界にも大きな犠牲を強いることになりました。生命や環境という分野では、多くの倫理的問題が生じています。ここまでお話ししたとおり、科学とリスクはいたちごっこです。科学の新しい発見は、新たなリスクを生みます。しかしそのリスクを乗り越えるためには、科学が前進することが必要なのです。科学はたしかに万能でもないし、多くのリスクも生み出します。が、同時に科学の力は。破壊を食い止める力も持っています。
戦後、核開発競争が激化するなかで、人類が破滅の道を選ばなかったのは、セーガンのような科学者による啓蒙が、歯止めとして働いたからかもしれません。科学の力を正しく理解すること。そして自ら科学的な思考を実践すること。それがひいては、豊かな社会をつくることにもつながっていくのです。(第六章地球温暖化は止められるのか?p226、227)」とあります。科学の進歩で暮らしやすくなりましたが、地球温暖化など自然災害はむしろ増えている面もあります。個人の人生でも、また社会や人類の歴史でも、“正負の法則”は活きているのかも知れません。
『養老孟司の人生論』には、「科学はキリスト教の解毒剤」という説明があります。
・近代科学といわれるもの、それはもともとキリスト教と結びついています。キリスト教は一種の原理主義です。原理主義には、さんざん述べてきたように、毒があります。その解毒剤のひとつが科学なんですよ。だからキリスト教と西欧由来の科学は、一組あるいは対になったものです。霊魂の不滅を説くキリスト教の世界、その解毒剤である科学から、唯物論的な志向が生じるのは当然です。
ところが西欧社会そのものは、科学じゃありません。キリスト教の影響を長らく受けているわけです。だからその社会では、「近代的自我」は成り立ちやすい。もともと霊魂の不滅を説いているんですから、「変わらない私」としての近代的自我は、すんなり受け入れられるんですよ。いってみれば、西欧近代的自我というのは、キリスト教が与えてきた不滅の霊魂のかわりに、科学的思考が与えた「自分という存在」なんですよ。
宗教と科学は一対で、つまり一組で一緒に考えて行かなくてはならないものなのに、日本では、科学のみを独立分離して発展させてしまった。宗教というある種の歯止め(ブレーキ)を失った科学が暴走するととんでもない事態に至ることも多く考えられます。
・諸行無常なんて、日本人ならだれでも知っている言葉ですわ。でもその内容は、じつは「死んでた」わけです。だれもふだんはそう思ってないからです。

・理屈で解決しないから、人間は具体的に人生を生きるんですよ。理屈で人生が全部わかるんだったら、わざわざ生きてみる必要も、死んでみる必要もないじゃないですか。「死ぬとはいかなることか」、それが十分にわかっているなら、死ぬのは面白くもおかしくもないでしょうが。ただのあたりまえです。考える必要もない。
・そりゃ、だれだって死ぬのが怖いから。本音では、どうでもよくはないんだ。たいていの人はそう思うんじゃないですか。
・さすがに六十代も半ばを過ぎると、自分が死ぬことを、ときにしみじみ思います。

オートファジーの研究で、老化のメカニズムの解明が進むかもしれない。しかし、寿命が延びることによる経済的心配や体力の衰えの心配はとても大きい。健康寿命が延びても金銭的心配が大きいと楽しくはない。
『50代から人生を楽しむ人、後悔する人』で、瀬戸内寂聴さんは、「代受苦(だいじゅく)」について話しておられました。
瀬戸内寂聴著『何を忘れ、何を忘れないか』「私が今元気でいられる一方で、被災して亡くなった人もたくさんいます。これも世の中の矛盾であり、理不尽です。ただ、幸いにも被災しなかった人は自分に代わって苦しみを引き受けてくれた方たちに心から感謝して、何かしてあげたいと思ってほしいですね。 生きていくうえで、本来は自分が受ける苦しみを誰かが代わって引き受けてくれていることを「代受苦」と言います。私は旅が多い生活なので、どこでどんなことに遭遇するかわかりません。いつも「無事でいられるのはたまたまで、誰かが代わって苦しみを引き受けてくれているのだ」と考えてきました。」
内館牧子著『終わった人』では、「年齢を重ねた男や女の「運」とは何だろう。若い時ならば、ありとあらゆる方向への運を欲し、ものにしようとする。だが、年齢と共に、それは形を変える。 どうしても切れない他人と人生を歩き続けることは、運そのものかもしれない」と語っています。
佐藤優氏が週刊現代に、ヘーゲルとフッサールについて書いていました。ヘーゲルについて話すと、「人生にゴールはない」ということです。生きていると、いろんな悩みや課題が出てきます。目標を達成したと思っても、実はそこは本当のゴールじゃなくて、また新しい問題が現れる。最終的な結論には、なかなかたどり着けない。「人生に結論はない」。
人生では次々と試練が現れますが、最後に死ぬ前というか死ぬときに最後の大きな試練があり、たとえばガンで苦しみますが、それを乗り越え、死んだ直後、いいお顔をしてとても穏やかな幸せな満たされた表情を見せます、そしてあの世で菩薩さんになったりするというようなことも、あるんです。

つまり、項目をしっかり立てて、必要充分なことが書いてある、でも、「科学は疑うことからはじまる」という、著者の最初の言葉は、はたしてただしいだろうか?「疑わしい」かもしれない、すくなくとも、わたしは、そうおもう、これは著者の池上さんが、そうあってほしいとおもっているだけかもしれません、または、「科学は疑うことからはじまった、なんて、いかにもな、わかりやすい言葉ですが、これも、疑ってください!」と書いておいたほうがよかったのではなないか?と、ふとおもったのです!、ただ、読者は秀才くんのおとななので、それでも、いいとも思えます、ですが、湯川秀樹さんの「物理講義」などもあわせて読んでみたり、もっと、くわしく知りたい人は、参考文献は、著者の読者への推薦書だとおもうので、読んでみるといいかもしれません

悪い口コミ

文系が書いた文系向けの,科学的な視点で視る社会の本です。
科学そのものの入門書ではありません。

例えば物理の章では, 素粒子 → 原爆の開発・劣化ウラン弾の問題 → 原発推進の政治的裏側 といった流れで説明が続き,それで終わりです。もし「これが物理です」と物理屋の前で言ったら,張り倒されても文句は言えません。原発を巡る政治の話は大変興味深くさすが池上さんという内容でしたが,どう考えてもサイエンスそのものの話ではありません。全体の章立ては「物理」「化学」「生物」「医学」「地学」「環境問題」と手広く扱っていて一見バランスが良いですが,個々の章の内容は物理同様に非常に偏っています。ツッコミどころは山ほどありますが2点だけ挙げると,「相関関係と因果関係を取り違えるな」と連呼しておきながら,因果推論が最も重視される「医学」の章において疫学やEBMに一切触れていないのは明らかな片手落ちと言えます。あと核融合を化学の章で扱うのはさすがに違うでしょう。

……といった理系視点でケチを付けるのは本書の正しい評価軸では無いかもしれません。個々の話は社会や政治とのつながりを具体的に示してくれていて非常に興味関心を持って読みやすく,「理科系が大嫌いな文系の大人向けの,科学視点の紹介」本としては最良の体裁かもしれません。細部はさておき,致命的に間違っている箇所なども見当たらなかったので,文系の知人に勧めたいなと思いました。
一方,ストレスがたまるので理系には全くオススメしません。偏りが激しく科学の基礎知識も得られないので中高生にも積極的にはオススメしません。

科学における(浅く)広い知識を身につけるには丁度良い。特に、科学と政治や社会がどのように関わっているのかを知るのには良い。
文系向けに書かれているようだが、理系の方でも他分野について詳しく知らない場合は楽しめると思う。これを読めば、科学に関するニュースを興味を持って見ることができるようになるでしょう。
ただ、仕方のないことではあるが、著者の思想(ある対象に対する一方的な負のイメージ)が端々に出てくるので、そういう部分に関しても疑いの目を持って読む必要がある。

はじめてのサイエンス (NHK出版新書)